【映画】『スローなブギにしてくれ』一番変わったのは役者
こんにちは。
ceramicsstarです。
映画『スローなブギにしてくれ』。
片岡義男の小説の映画化です。
スローなブギにしてくれ
スローなブギにしてくれ 角川映画 THE BEST [DVD]
作品情報
制作年度 1981年
監督 藤田敏八
キャスト 浅野温子
古尾谷雅人
山崎努
浅野裕子
竹田かほり
室田日出男
岸部一徳
記憶している原作とは違う展開になんとなく納得
渋谷の公園通りで、主人公の女子高生、さち乃(浅野温子)は子猫を拾う。その後、男(山崎努)が運転するフォード・ムスタングになぜか乗っていて、首都高速を走っている。
しかし途中で、さち乃は猫と一緒に放り出され、後方をバイクで走っていたゴロー(古尾谷雅人)が心配してさち乃に話しかけたことで二人は出会う。
やがてさち乃は、ゴローの暮らす部屋に居候するように。
小説『スローなブギにしてくれ』はさち乃とゴローの話。
数年前に読んだ話と随分違うと思ったら、片岡義男の別作品『ひどい雨が降ってきた』『俺を起こして、さようならと言った』のエピソードを織り交ぜているそうで、納得です。
小説でもムスタングでさち乃はムスタングの男に叩き出されていたはず。映画はその小さなエピソードを片岡義男の別のストーリーに繋げています。
山崎努演じるムスタングに乗っている男は大変複雑な生活をしている。敬子(浅野裕子)とは仕事の関係だが同棲している。一方で宮里(原田芳雄)、敬子との間に、どちらが父親かわからない子供を3人で育てていて、複雑でもそれなりやってきた。しかし宮里が急死してその関係も変わってゆく。
ゴローとさち乃は若気の至りで喧嘩を繰り返し、やがてゴローは帰らなくなってしまう。
泣いているさち乃を男は旅行に誘うが、それはムスタングの男の娘に会うため。男は結婚していたが離婚が成立。これが最後だからと、娘のピアノの発表会に来たことがわかります。
ムスタング男の家には、敬子とその妹、由紀恵(竹田かほり)まで入り込んでいる。
・さち乃とゴローの恋
・ムスタング男の再生
・ムスタング男とさち乃の微妙な関係
そんなふうにストーリーは進みます。
ゴローが通うスナックのマスター(室田日出男)や、常連客(岸部一徳)、ゴローが働く牛丼屋の店長(鶴田忍)、など、大御所や鬼籍に入った名優の姿も懐かしい。
変わったところと変わっていないところ・一番変わったのは
物語の舞台は横浜や京浜急行あたらしく、それらしい風景。
街の風景の変わっているところ、変わっていないところを見比べるのが楽しい。
この映画が撮られたのは1981年。すごく昔の話なのですが、今の時代と比べてそう大きくは変わっていないなと感じるところが案外多い。
もちろん、車のデザインだったり、電話がやたらと巨大だったり、インテリアももちろん違うのですが。
細かくロケ地訪問をしている方のブログ。これはすごい。
山崎努がやたらと男前。
一番変わったのは役者、というか人間ですね。間違いなく。
ceramicsstarでした。
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