料理のうつわはなぜ白が多い【料理が先か器が先か】
こんにちは。
ceramicsstarです。
最近はテレワークでの仕事で机に座りっぱなし。
外食もめっきり少なくなり、このまま新しいワークスタイルになってしまうのか。
行き帰りの通勤時間の無駄は省かれますが、家にばかりにいるこの生活はどうなんだろう。今日は思うようには外食できない今日この頃、料理とうつわのことについて考えてみた。
料理を出すお店側がうつわを選ぶときどんなことを考えるのだろう。店の考え方にもきっと違うがあるだろう。優先順位は何を基準に。料理、コスト、収納、破損した時の取り換えやすい 。色々あるに違いない。
いつもスマートフォンで撮影していては肝心の料理や雰囲気が味わえなくなるのであまり写真は撮影しないのですが、お店でなんとなく撮影できそうなときは写真を撮ってみる。 料理のジャンルは特に考えず、過去撮影した内容をいくつか見てみた。
まずは天ぷら。籠の方がよく皿はあまり合わないように思いましたが洋風の仕立てになっています。
各種料理をオードブルを乗せて盛り付け。ビールの冷たさが出ていてそちらにやや目が行きがちではありますが。
この創作ラーメンは食材の彩りを工夫して見せ方も華やかなので撮影をしました。
チュニジア料理の店のランチ。後ろの小鉢は黄色がアクセントになったイスラム風。
パキスタン料理の店 大好きな『ピリヤニ』日本の大衆食堂みたいなラフな店でした。
ここに紹介したいくつかのお店は専門店ではあるのですが、決して高級店ではなく普通の日常使いに利用できるお店ばかりです。どの料理の味はもちろん大変美味しいですよ。これまでの写真をみると共通点があります。わかりますでしょうか。
【答えは】
そう白いうつわが圧倒的に多いのです。うつわは絵で言うとよく『キャンバス』に例えられます。料理を引き立てるには背景は白しかも真円が多いのです。
バランスもよく一番無駄がなく盛り付け出来て効率的だからかもしれません。また白は主張する色ではないので条件はフラット。料理自体を引き立てることを考えると白が選ばれる理由の一つなのでしょうか。
では少しかたちを変えた白い皿はどうでしょうか。
楕円形の皿は盛り付ける位置やこの写真だとはっきりしませんが、チーズなどの散らし方にも注意しなくてはなりません。
このように皿の形状が特殊なものは全体のバランスや食材や料理の選択の幅も少なくなります。たくさんの量を盛ることもできなくなり条件は更に限定されます。
色の条件を加えるとどうでしょう。更に難易度が高くなります。同系色の緑系の色の食材を入れたり、うつわと料理の明るさの対比や色の対比などバランスも考えなくてはならない。うつわを置くトレイやダイニングやテーブルの色とのコーディネートも考えなくては。
以上のことからうつわと料理の関係は大変奥深いですね。なにをもって由とするのか試行錯誤する必要もある。うつわを提供する側はビジネスとして作りたいものだけを作るのはやはり難しい。
あたりまえのことではあるが、いつも基本にたちかえることも大切なことですね。
ceramicsstarでした。
おいしい器の使い方 料理上手16人のおうちごはんとふだんの食卓
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