【映画】『死刑台のエレベーター』事件が事件をつくる【ネタバレ・感想】
こんにちは。
ceramicsstarです。
映画『死刑台のエレベーター』(「Elevetor to the Gallows」)
マイルス・デイヴィスの曲が流れるオープニングが、超モダン。
1958年に制作されたとは思えないスタイリッシュなフランスの映画です。
作品情報
公開年度 1958年
監督 ルイ・マル
上映時間 92分
キャスト モーリス・ロネ
ジャンヌ・モロー
ジョルジュ・ブージュリイ
ヨリ・ベルタン
公式サイト
2010年にニュープリント版が公開されています。
ネタバレ・感想
イントロダクション
大企業社長の側近として、その手腕を発揮していたジュリアン(モーリス・ロネ)。しかし彼は同時に、社長夫人フロランス(ジャンヌ・モロー)と不倫関係にもあった。
情事の果て、社長を自殺に見せかけて殺すことを画策したジュリアンは、それを実行に移す。完全犯罪を成し遂げたかに思えたが、証拠隠滅のため再び犯行現場に戻る途中のエレベーター内に運悪く閉じこめられてしまう。
一方、ジュリアンの車を盗んで、パリの街へと繰り出した花屋の売り子ベロニク(ヨリ・ベルタン)とその恋人ルイ(ジョルジュ・プージュリー)も予期せぬ殺人を犯してしまう。
十数階の高所で突然停止してしまったエレベーター内で、閉鎖空間の恐怖と焦燥感に見舞われる男。恋人に対する信頼と懐疑を抱えながら、行く当てもなく街を彷徨う女。そして、自動車道を疾走する若者たち。4人は、パリの夜の深淵へと引き込まれて行く…。引用)死刑台のエレベーター ニュープリント版 公式サイト http://www.zaziefilms.com/shikeidai/ より
パリの暮らしを、当時の日本人が見たら
オープニングタイトルからクールです。
人目を避ける関係のジュリアンはオフィスから、黒いドレスのフロランスは公衆電話から、すべてが終わったら落ち合おうと囁き合います。
その画面の切り替わり方もかっこいい。
モノクロで見るパリの街並みや、ブルジョワ階級の生活スタイルを垣間見ることができ、遥か昔の日本人たちがこの映画を見てカルチャーショックを起こしたであろうことは容易に想像できます。
日本人女性はパリが好きが多いといいますが、この頃からのDNAで受け継がれているのかもしれません。
メルセデスベンツ300SLが最高
メルセデスは個人的にあまり好きな車ではありませんが、この300SLだけは別。
映画の中で、謎のドイツ人夫婦が、乗り回しているのですが別格の美しさです。
映像で見るシルバーの300SLがエンジン音をたて道路を疾走します。
お約束の『ガルウィング』の扉を開閉シーンはやはり出てきましたね。
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事件が事件をつくる
すべて終わったら会う約束のジュリアンを、カフェで待つフロランスですが、ジュリアンは待てど暮らせど現れず、仕方なくひとり悶々とパリを彷徨います。
ジュリアンの車は、顔なじみの花屋の女の子ベロニクとその恋人がなんと勝手に乗り回し、そこで事件を起こしてしまうので話は複雑に。
事件をややこしくしているのは恋人の男ルイですが、このルイが愚かすぎるのには正直うんざりします。連れの花屋の女の子、ベロニクは裕福な暮らしに憧れはあるけれど普通の女性。付き合う相手を間違えると大変なことになるということでしょうか。
そんなとき、肝心のジュリアンは、ひとり大変なことになっていますが、携帯電話のない時代なのでどうにもなりません。
2人の女性の美しさ
自分を捨てて恋人が逃げてしまったのかもと、眠れぬ一夜を過ごすフロランスは、ジャンヌ・モローなのでもちろん美しいのですが、短絡的な恋人をもつ花屋のベロニクもなかなかチャーミングですし、ファッションが今の時代に見ても少しも古さがなくむしろ新鮮です。
ベロニクを演じたヨリ・ベルタンという女優はその後の情報があまりないので、すぐに引退してしまったのかもしれません。
パリを中心にした2つの事件が交錯する、一夜を描いた物語なのですが、今見ても無理のないストーリーでした。
気になったのは、モノローグ(心の呟き・独白)がやたらと多いところですが、これはフロランスが主人公であることを暗に示した演出なのでしょうね。
ceramicsstarでした。
■マイルス・デイヴィスの名盤 モード・ジャズを代表する1959 年の作品。演奏は、ジョン・コルトレーン、キャノンボール・アダレイ、ビル・エヴァンス他
■名古屋市公会堂の記事でも紹介しました『大阪フェステイバルホール』にて1975年に収録されたマイルス・デイヴィスのライブアルバム 【完全生産限定盤】06年デジタルリマスター
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