【映画】『グッドモーニング, ベトナム:Good Morning, Vietnam』【ネタバレ・感想】
こんにちは。
ceramicsstarです。
夏休み後半 今日も熱中症警戒アラート発令中。37℃以上になるかも。外にも出られないこんな時にはやはり涼しい部屋で映画しかない。
『グッドモーニング ベトナム』ロビン・ウイリアムス主演のやや異色の戦争映画ですが個人的には好きな映画です。
製作情報
公開年度 1987年(アメリカ映画)
監督 バリー・レヴィンソン
音楽 アレックス・ノース
上映時間 121分
キャスト
・ロビン・ウィリアムズ:エイドリアン・クロナウアー
・フォレスト・ウィテカー:エドワード・ガーリック
・チンタラー・スカパット:トリン
・ドゥング・タン・トラン:ツアン
これも実話です
AFVN(Armed Forces Viet-nam Networks、ベトナム米軍放送)の人気のラジオDJがシニカルな笑いと本国アメリカのロックで兵士たちを癒す。そしてベトナム人の友人たちとの触れ合いの中での体験を映画にしています。当時の政治的な背景やベトナム戦争の過酷な状況中、兵士たちの心をつかむユーモアを忘れず、いい音楽をかけながら過ごした現地での数か月間を描いた実話です。『エイドリアン・クロナウアー』がモデルです。
素晴らしい音楽の使われ方
後半AFVN(ベトナム米軍放送)の現地人気ラジオDJになったクロナウアーはたまたま道中で遭遇した戦地に向かう輸送トラックに乗ったベトナム新兵若者との交流の中でのやりとりも楽しい。そしてルイ・アームストロングの1967年の名曲『この素晴らしき世界』が流れます。この曲はベトナム戦争当時のアメリカ人に勇気と希望を与えたと言われています。反面、政治的なことや人間が行ってしまうこと、そして人間同士の争いなどが背景がこの曲にはある。
Youtubeよりリンク
ロビン・ウィリアムズの魅力
この『グッドモーニング, ベトナム:Good Morning, Vietnam』という映画、通常ベトナム戦争映画にありがちな銃器による戦闘シーンは一切出てこない異色の映画です。登場人物は、軍の規則を無視したり放送検閲も皮肉ったりジョーク満載。とても痛快で楽しい映画です。主役のロビン・ウィリアムズも人間性が豊かでとても魅力があります。
クロナウアーが街で見かけて一目ぼれしたアオザイの女性『トリン』。ベトナムの生真面目で清楚な少女役で相手役としてはとても対象的でした。この2人のやりとりやと彼女の兄『ツアン』との友情もほほえましい。
最後にわかる戦争の悲しみ
サイゴン市内における爆弾テロなどのシーンなどは一部ありますが、ここには反戦や好戦的な映画でもないです。最後には国籍を越えた友情も壊してしまうベトナム人のそして戦争当事者の大きな悲しみや苦しみを伝えています。トリンの兄ツアンは肉親や知り合いをを戦争で亡くし、深い悲しみとアメリカに対して憎しみを抱えていてその辛さが台詞の中で表現されています。
この映画、悪い情報には蓋をする体質や当時の戦時の情報操作、アメリカ人のベトナム人に対する人種差別的な要素、そして一方通行的な民主主義的を痛烈に批判しています。しかしながら最後にクロナウアーがベトナムから去っていく日にベトナムの人たちとの野球や車で送る仲間のエドワードとの別れのシーンもとても良かった。
ぜひこの夏おすすめの映画です。
ceramicsstarでした。
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