【映画】『あの胸にもういちど』マリアンヌ・フェイスフル のアラン・ドロンへの想いを聞かされながら
映画『あの胸にもういちど』(La Motocyclette)。
イギリス・フランスの合作映画です。
若き日の、マリアンヌ・フェイスフルとアラン・ドロンの共演が眩しい作品。マリアンヌ・フェイスフルがレザースーツでバイクにまたがる映画といえば、本編を見ていなくてもヴィジュアルを想像できる人は少なくはないと思います。
あの胸にもういちど
作品情報
監督 ジャック・カーディフ
制作年度 1968年
上映時間 91分
キャスト
・レベッカ (マリアンヌ・フェイスフル)
・ダニエル(アラン・ドロン)
・レイモンド(ロジャー・マットン)
・レベッカの父(マリウス・ゴーイング)
・カトリーヌ(カトリーヌ・ジュールダン)
予告
デジタルリマスターで再上映されている
アランドロンに参ったマリアンヌ
マリアンヌ・フェイスフル演じるレベッカは、ある朝、レザースーツに着替え、ベッドに眠る夫レイモンドを残し、1000km以上の道のりをハーレーダビッドソンでアラン・ドロン演じるダニエルに逢いに行くという話。
レベッカ とダニエルの関係は結婚前からで、ダニエルはいろいろあった過去にとらわれて独身主義を貫く考えで、夫レイモンドは誠実だが、破天荒なレベッカ からすれば物足りなかったり、優しさに苛立ちを感じている。
ハーレーで風を切って走りながら、レベッカはダニエルを想い過去を回想する。やがてハーレーの乗り方を教えたのはダニエルで、ハーレーはレベッカの結婚のお祝いとしてダニエルが贈ったものだとわかってきます。
回想の場面はサイケだったり、恋心と自由を謳歌したい若い女の欲求が迸る。このレベッカという人はかなり自由な人のはずだが、結婚に囚われて結婚してみたものの、ダニエルへの想いは強まり、それでいて帰りたい場所を失うのも嫌といった複雑で身勝手な矛盾も去来します。
この映画はロードムービーのはずなのに旅や出会いとうより、レベッカの脳内の回想と妄想を延々と見せられ、独白を聞いている気分になる。
峰不二子の発祥となった作品
モンキー・パンチ原作の『ルパン三世』のルパンの恋人、謎の女峰不二子は、この映画のマリアンヌ・フェイスフルをモデルにしているといわれています。
長い髪のスレンダーな美女がレザースーツ姿でハーレーダビッドソンにまたがる姿が、絵にならないはずがない。色男として有名なアラン・ドロンもこの作品ではマリアンヌ・フェイスフルに負けてしまっている。
マリアンヌ・フェイスフルは、ローリングストーンズのミック・ジャガーの恋人としても有名。彼女自身もこの作品とたがわず本能的というか、いやそれ以上に破滅的な生き方をしていて若い頃はスキャンダルは絶えませんでした。
2007年の主演映画もかなりの問題作ではある。
最近ではコロナに感染して闘病生活を送っていたようですが、無事に退院しているとのこと。何よりです。
ceramicsstarでした。
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