【映画】『Love Letter』過去をひもとく気分【ネタバレ・感想】
こんにちは。
ceramicsstarです。
映画『Love Letter』。
以前、テレビか何かで放送されているのを見た記憶があります。
Amazon Primeのリストにあって懐かしく再見です。
そういえば、2019年には岩井俊二監督による『ラストレター』が公開されましたね。
Love Letter
作品情報
監督 岩井俊二
上映年度 1995年
上映時間 117分
おもなキャスト
・渡辺博子、藤井樹(中山美穂)
・秋葉 茂(豊川悦司)
・中学時代の藤井樹(酒井美紀)
・中学時代の藤井樹(柏原崇)
・藤井晶子(范文雀)
・浜口先生(中村久美)
90年代ロマンチック
ーー冬。
小樽に暮らす藤井樹という女性の元に、神戸に暮らす渡辺博子という人物から手紙が届きます。
渡辺博子は亡くなった恋人、藤井樹の昔の住所に手紙を出しただけ。亡くなっているので返事がくるとは考えていません。
ところが藤井樹という人物は実在しているので、博子の元に「あなたは誰」という返事が届きます。
驚いた博子と、博子に好意を寄せる秋葉は、手紙の藤井樹に会うため小樽を訪ねます。
やがて「博子の恋人の樹」と「手紙の相手の女性の樹」は中学時代の同級生だったことが判明。
しかも同姓同名の相手は女性なことに加えて、博子と同じ顔という、偶然が重なるロマンチックな物語です。
博子と樹を演じるのは中山美穂。
同じ顔をした博子と樹が、亡くなった樹が縁で文通を始めます。
謎が解けてからは単調気味かも
博子と樹の謎がわかり、学生時代のエピソードがわかっていく流れですが、先に謎が解けてしまうので、その後は淡い中学時代の思い出話が語られます。
博子は亡くなった恋人のことを忘れられず、樹の友人、秋葉のプロポーズにも曖昧な態度を取り続けます。
かたや樹の方も、家族のことや生活など思うことがある。
そんな2人が過去について遣り取りを重ねるうち、互いに前を向くことができるようになる。
2人の精神的な成長と過去のひもとき、その後の経過が見所ですね。
「お元気ですかあー」は微妙
この映画が公開されたのは1995年のこと。
最近、コロナウイルスで映画やドラマの撮影が遅れて、地上波では再放送が人気らしいですね。
少し前に放送されていた、ドラマ「愛しているといってくれ」もそれ。
1995年7月から9月に放送された北川悦史子脚本のドラマでした。
主演は常盤貴子と豊川悦司ですが、この『LoveLetter』と同じ年に放送されていたんですね。トヨエツはこの年大忙しだったのでしょう。
登山で亡くなった樹を偲んで、秋葉と博子が山を尋ねます。山に向かって博子は「お元気ですかあ」と繰り返し叫ぶところは微妙でした。恥ずかしかったんじゃないでしょうか。
スピード感のある映画ではなく、のんびりとゆるい話ですが、古きよき20世紀の終わりを思い起こし、また想像するのにはふさわしい作品といえそうです。
ヤングな光石研、亡くなられた范文雀の美しさ、若き日の中山美穂、豊川悦司も透明感があります。
人は誰でも一度は人生の頂点の時期があるといいますが、この主演の2人は、この時代に最も良い時期を迎えていたのでしょう。
それではまた。
ceramicsstarでした。
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