桃山時代の名品 狩野一門の作品はやはり素晴らしい
こんにちは。
ceramicsstarです。
11月1日で 特別展『桃山―天下人の100年』の前期の展覧会が終了しました。今回前期で展示される『狩野永徳』の障壁画の見どころ感想を書きます。
『桃山-天下人の100年』公式サイト
【チケット事前予約制情報】
入場方法・チケット購入/特別展「桃山―天下人の100年」:東京国立博物館
会期:2020年10月6日(火)~11月29日(日)
前期展示:10月6日(火)~11月1日(日)
後期展示:11月3日(火・祝)~11月29日(日)
開館時間:9:30~18:00
※金曜、土曜日は午後21:00まで開館
休館日:月曜日(ただし11月23日[月・祝]は開館)、11月24日(火)
会場:東京国立博物館 平成館[上野公園]
〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9
東京都博物館から平成館へ
JR上野駅の『上野公園口』から上野恩賜公園内を通り噴水の前方には『国立博物館』
更に斜め左手に行くと『平成館』があります。
■事前予約してメールで送られた『チケットご購入確認メール』から
QRコードを読み込ませて入場します。
■最初に検温と手指消毒をして会場に入ると見取り図があります。
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■平成館は東京都博物館の左手の奥にあります。
■平成館の外壁は大型のタイルです。グレーの素地に白い斑点の粒子が見えています。
練り込みの焼成かも
狩野一門の作品はやはり素晴らしい
安土桃山時代は、1573年の室町幕府の滅亡から1603年の江戸幕府開府までの30年間を指します。日本美術史上もっとも絢爛豪壮で華麗な『桃山美術』。
日本の美術史の中でも特異な時代で大きく変化する時代のうねりのような日本人の美の価値観をうかがい知ることができます。
■東京都国立博物館 平成館2F 桃山-天下人の100年展 入口
平成館の2Fが展覧会の入り口となります。
今回の狩野永徳筆による障壁画の目玉は『国宝 洛中洛外図屛風(上杉家本)』と
『国宝 檜図屛風』です。
■『国宝 洛中洛外図屛風(上杉家本)』狩野永徳筆 室町時代・永禄8年(1565)
山形・米沢市上杉博物館蔵
この洛中洛外図は織田信長が上杉謙信の贈ったと言われる初期の永徳の筆によるものです。京都の当時の街の区画がよくわかり、京都市内ですので今の時代でも寺社の位置は大きく変わらずそこが歴史を感じさせます。金色を多用し華やかさと匠の技術を感じさせます。狩野派の絵画は一門のチームで制作対応し、多くのクライアントからの要望や注文をこなしてゆきました。
『国宝 檜図屛風』狩野永徳筆 安土桃山時代・天正18年(1590) 東京国立博物館蔵
この障壁画を見ると檜の幹の部分にはあまり筆を入れていないのがわかります。しかしながら筆数は少ないが立体感や迫力が半端ではありません。樹の幹や枝の動きも勇壮でダイナミック、激しさを表現しています。それに対して葉の表現は緻密。対照的な二つの画風をひとつに盛り込んでバランスよくスピーディーに仕上げています。
当時の絵画の世界は寺や武将たちがクライアント。戦乱で明け暮れ焼失を繰り返す寺や建物。そして描いても描いても多くの絵画の注文が入る毎日。
この多くの依頼をこなすには、如何に短期間でチームで描き切れるかそのペースに掛かってきます。
見どころ・展示構成/特別展「桃山―天下人の100年」:東京国立博物館
ちなみに狩野永徳の死因は過労死とも言われています。
働過ぎには注意しましょう。
ceramicsstarでした。
下記サイトでオリジナル商品を販売しています。
よろしくお願いいたします。
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