【映画】『深夜食堂』(2014)昭和の人情劇場もたまには味わいたい
映画『深夜食堂』は、安倍夜郎のコミックのドラマ化の映画版です。
新宿の花園の裏路地にある定食屋ではなく飯屋を舞台にした話。
テレビ版は30分の短いストーリーでしたが、映画ではオムニバスで人間関係が丁寧に描かれています。
『深夜食堂』(2014)について感じたことを書きます。
深夜食堂(2014)
製作年度 2015年
監督 松岡錠司
キャスト
マスター(小林薫)
たまこ(高岡早紀)
はじめ(柄本時生)
みちる(多部未華子)
千恵子(余貴美子)
大石(筒井道隆I)
あけみ(菊池亜希子)
街子(田中裕子)
警官(オダギリジョー)
作品情報
街は出会いと別れを繰り返す
マスター(小林薫)の「めしや」にはあらゆる客が訪れる。
「めしや」で出会い恋仲になったはじめ(柄本時生)とたまこ(高岡早紀)は、たまこが金持ちの男に心変わりをしてあっけなく終了。滑り出しとしてはさっぱりしている印象。
「めしや」で食い逃げをしたみちる(多部未華子)は店をやらせてやるからと、貯金を騙し取られて貧困のどん底の料理人だった。手の調子が悪いマスターに代わりめしやの料理を担当するうち、マスターに好意を寄せる千恵子(余貴美子)の経営する料亭で働けることに。
多部未華子が素朴で純真な女性を熱演している。
「めしや」の常連客のあけみ(菊池亜希子)はボランティアで東北を訪れるうちに大石(筒井道隆)と知り合い、プロポーズされるのだが、断ってもしつこく、しまいには東京まで追いかけてくる。
大石は震災で妻を亡くし心を閉ざしていたが、あけみが大石の心を開かせた。その結果、大石はあけみに結婚を望むようになったが、あけみはボランティアを自分の気持ちの整理に利用していたことで心苦しくなっていった。そんなボランティアをする側の心情が見える話。
何かを始める理由は人によって違う。けれどそれを受ける側は、その行為でした判断しないもの。別にそれでいいはずだが、後ろめたさを感じてしまう人もいるのだろう。正直な人だ。
変わった警察官(オダギリジョー)など、群像劇はどうしてもとってつけた感が出てしまい、なかなかまとまりにくいものだと感じるのですが、これは胸に沁みました。
こんな人情劇場が今時と思う一方、昭和が令和にあってもいいじゃないか。
そんなことを感じた二時間でした。
ceramicsstarでした。
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