ceramicsstarブログ

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【映画】『早乙女家の娘たち』レトロの中に覗く今っぽさ

こんにちは。
ceramicsstarです。

1962年の映画『早乙女家の娘たち』。
往年の名女優たちが出演する、味わい深いファミリードラマです。

 

早乙女家の娘たち

作品情報


東宝スピード映画ポスター「早乙女家の娘たち」香川京子、田村奈己、津島惠子、白川由美

公開年度 1962年
上映時間 99分
監督 久松清児

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【主なキャスト】 
乙女松子 香川京子(次女)

早乙女梅子 白川由美(三女)

早乙女竹子 田村奈巳(四女)

早乙女鶴亀 大沢健三郎(長男)

吉村初子 津島恵子(長女)

田口義郎 小林桂樹(鶴亀の教師)

年頃の姉妹の自立

両親を亡くした早乙女家の5人兄弟は、長女の初子は結婚して家を出た後、親が遺した家に3姉妹と中学生の弟で仲良く暮らしている。

姉たちん名は、松子・竹子・梅子、しかも弟は鶴亀(つるき)です。
なんておめでたい名前でしょう。
ちなみにこの家族「さおとめ」ではなく「そうとめ」と読むそう。

三姉妹はそれぞれ仕事を持って、早乙女家の家計を支えています。

次女の松子はアラサーで、長女の初子にせっつかれてお見合いをしますが、好きになれそうにない相手なこと、鶴亀を一度は引き取った初子からやはり無理と突き返されてしまったことで、結婚は先送りな流れに。

 

三女で25歳の梅子は、社内恋愛の相手と結婚を考えるようになるのですが、相手が母親との同居を希望していたり、仕事を辞めさせようとしたりと納得できない。それに鶴亀の養育費のことでも悩んでいます。

19歳の四女の竹子は、幼稚園教諭として働いてはいますが、長男の鶴亀の親代わりというよりは、一緒になって明るくはしゃいだりする関係。
鶴亀とは歳が近いぶん、よき理解者でもあります。

 

姉弟、それぞれが家族を大切にしつつ、自立へと向かう繊細な時期を描いている。
一見するとレトロな風景ですが、現代にも通じるところがあって、共感できる人も多そうです。

家族がほんの少し遠慮しているようで、でも言いたいことを言い合って仲良く暮らしているのですが、それぞれが出かけると必ずちょっとしたお土産を買って帰る、やさしい気配りが微笑ましい。
姉妹同士の会話もテンポがよく見ていて飽きません。

 

ブラコンとシスコン感が満載

次女の松子は長男の鶴亀を激可愛がり、それが結婚の枷になっています。
鶴亀は育ち盛りに両親が不在している環境なこともあって、悪さをして松子を悲しませる。
悪い連中と付き合っていること周囲を心配させますが、美人の姉に囲まれて奔放に育った弟が甘えて悪ぶっているに過ぎず、根はやさしくて小心者。
先生との絆もあって解決し、心温まるよい感じの流れになっていくのでした。

古きよき時代の東京の風景 

結婚観などの時代による変化はありますが、ストーリーそのものも現代に通じる部分がある。
原作は壺井栄、「二十四の瞳」の著者ですね。

1962年の撮影当時の東京の風景と、素朴な暮らしぶりをふんだんに楽しめ、ラストもほっこり、しあわせな気持ちになれる。
庭から借景のように広がるガスタンクがまたなんとも風情があり、歴史的価値のある作品でもあると思います。


娘たちを演じた女優さんは、もちろんみなさん美人ですが、次女松子を演じた香川京子は「ゆうこりん」が入ってました。白川由美は大人の魅力、田村奈巳はキュートです。


レトロななかに普遍性を感じさせる、オススメの映画です。


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