【ドラマ】人生を振返るドラマ『天使にリクエストを~人生最後の願い~』
こんにちは。
ceramicsstarです。
昨日NHKのドラマのことを書きましたが視聴率、スポンサー、芸能事務所など複雑な業界の事情もあってか大人が見るドラマと言うのが少なくなっています。『倉本聰』『山田太一』のドラマは説得力のあるものが多かった。
そんな中、昨日全5話が終了した土曜ドラマ『天使にリクエストを~人生最後の願い~』は非常に響くものがありました。このドラマの良さの3つのポイントを書きます。
■天使にリクエストを~人生最後の願い~公式サイト
『終活』人生をどのように終えるかを考えさせる
NHK総合での「土曜ドラマ」枠で9月19日(土)~10月17日(土) 22:00~22:49まで放送されました。全5回で昨日が最終話でした。
人生の最後をどう終えるか『終活』と言う言葉がもてはやされたりしておりますが、このドラマは人生の終末期の患者の『人生の最後の願い』を叶える活動をテーマにしています。ある財団と名乗る老齢の女性からの依頼で元刑事の探偵とその助手、看護師、財団のスポンサーの仕事を依頼した女性の4人がチームを組んで依頼者の『最期の願い』を聞き入れるために奔走します。仕事の中でこの4人は自分自身の心の傷と向き合い、次の人生を歩み出し将来の姿を描くと言う現代社会の中での『介護』『家族』仕事を通しての『絆』と言ったものを伝えようとしている深いドラマでした。
考え方や生い立ちも異なる4人の触れ合い
4人の世代の異なる人間の『キャラクター』と『心の機微』が魅力。人生の過ちを繰り返しながら葛藤し、先の希望を持って前を向きながら進もうとする姿がこころに刺さります。主人公が語る人を思う事は自分を思う事に繋がって行く。人を赦して自分を赦すということはなかなかできません。
しかし考え方や生い立ちも異なる4人の気持ちの通じ合いが心地よい。
人が人生の最後を終える瞬間に表れる『サイレントエンジェル』と言う財団の名前も良いですね。
【主に出演する4人】
島田修悟:江口洋介
探偵、元マル暴の刑事。ある事件により子供を亡くし、それが原因で妻と離婚。刑事の職を失い自暴自棄な荒れた生活を送る中、ある老齢の女性から終末期の『最後の願い』を叶える仕事の依頼を引き受けることになる。
小嶋亜花里:上白石萌歌
島田の助手。以前道を踏み外しかけた時に島田に救われ現在は彼を慕い探偵の助手として、島田が気持ちを整理して立ち直ってくれること願い常に近くにいて寄り添う女性。
寺本春紀:志尊淳
若くして看護のエキスパートである熱いハートを持った看護師。ヨーロッパで最先端の介護に関する技術を学んで、自分の母親と同じ訪問看護師の道を目指して母親を手伝っている。
佐藤和子:倍賞美津子
財団を経営していると言うお金持ちの老齢の女性。終末期の老人の『最後の願い』を叶える仕事を島田に依頼する。
現代の問題も捉えながら視聴者の各世代の中の自身の人生を考えさせる素晴らしい脚本です。
各回に登場する脇を固める役者
最初の依頼人は『梶芽衣子』余命が無い中での必死な姿やこころに秘めた思いは決して語らず気持ちを抑えた演技は良いです。次の依頼人『塩見三省』元ホームレスで過激派に爆弾つくりを教わった老人。実際に2014年脳出血に倒れてリハビリでの復帰ですのでまさに迫真の演技です。三番目の依頼人は『山本學』離婚した妻の父親。難しい以前の娘夫婦の関係の中での依頼。この微妙な心情や揺れる気持ちを抱えた演技は良かったですね。財団の『倍賞千恵子』も含め、超円熟ベテラン俳優を脇に固めて確かな説得力のあるドラマでした。
最後に
劇中でも紹介されますが末期患者の『最後の願い』を叶えると言うボランティア活動は2007年にオランダで始まったそうです。世界でこのサービスを利用した人は1万4000人を超えているとか。 自分の『最後の願い』とはなんだろう。きっとその日を迎える日までは決してわかないのだろうと思いました。
■1回から5回までのエピソード
https://www.nhk.jp/p/ts/N76P2JWK9R/list/?pastEp=true
■関連動画
https://www.nhk.or.jp/drama/dodra/tenshi/
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