北欧の名作椅子にも座れる 前川國男の美術館 【その2】
こんにちは。
ceramicsstarです。
東京都美術館はインテリアも素晴らしい美術館です。
株式会社前川國男建築設計事務所(現:株式会社 前川建築設計事務所)に設計委託た美術館。公園内は風致地区であることから建物の高さは15メートルに制限され、総面積の60%近くを地下に設けることになりました。
東京都美術館 前川建築の内観の見どころ4つのポイント
美しい地下空間のインテリア設計
地下に設けられている中央広場:エスプラナード正面から入るエントランスロビー。そこから各展示室へつながる通路空間は、天井の低さを感じさせず広さを感じさせるため2連のアーチ状の緩やかな天井形状になっています。
エントランスの正面にはミュージアムショップが設置され、各展示室への動線計画は軽やかで且つ開放的。前川建築の特徴が十分に出ています。
右手側にミュージアムショップ、前方中央にインフォメーションカウンター。
2連のアーチ天井の構造は柱で支えられて天井のセンター部分に照明を設置。
柱の配置と家具の配置は整然としていて気持ちよい。前川國男の設計した椅子の座面のカバーの色彩の使い方にもセンスが感じられます。
反対側から見るとまた異なる印象
建物の特徴的な内部設計
内部空間には個性的で特徴的な設計箇所がいくつかあります。公募展覧会を行う展示室前の天井の高い開放的な空間や建物の構造としての役目を果たす階段をフロア中央に配置。個性的でデザイン性の高い空間を実現できました。
企画展示室の採光を十分に考えた室内空間は前川の設計した椅子が置いてあります。ゆっくりと寛げ休息できるスペース。
佐藤慶太郎記念 アートラウンジのこだわり
公園の緑を見ながらくつろげるフィン・ユールなどをはじめ北欧デザインの椅子がたくさんあります。実際に座ってゆったりとした時間を過ごせる休憩スペースがあります。ここは展覧会などの情報を入手できる空間で、他館の展覧会チラシ、美術情報の収集のための検索端末も設置されています。美術館スタッフが常駐し、美術情報などの質問の受け付けを行っています。
広く開放的なアートラウンジ
外装床に用いられたタイルは外部空間と同様の湿式タイルが施工されています。
テーブルは前川國男建築設計事務所にて設計し天童木工で制作した『おむすびテーブル』。イージーチェアはイブ・コフォード・ラーセンのデザインの椅子である『IL-10』
魅力ある工業製品
前川國男のデザイン設計による工業製品や北欧の名作椅子が置かれています。
このペンダント照明は北欧の照明デザイナーのポール・へニングセンの PHシリーズを思わせますね。美しい銅製の照明です。
光りのグラデーションが美しいですね。
フィン・ユールのカクテルテーブル『FJ-160CT』と1人掛けのイージーチェア『FJ-01』
1人掛けのイージーチェア『FJ-01』
前川國男設計の2タイプの椅子。当時流行のスタイルの北欧風の椅子は座りやすく疲れない。シートはカラフルな布製。各スペースには赤・緑・青・黄などのニッチ壁を設置して来訪者にどのフロア階なのかを認知させています。
■アートな本と出会い北欧の名作椅子を体験できます。
https://www.tobikan.jp/media/pdf/h28/guide_artlounge.pdf
最後に
日本のモダニズム建築を牽引した建築家・前川國男が設計した東京都美術館を『とびらプロジェクト』で活動するアート・コミュニケータ(とびラー)と一緒に散策できます。
ここでは展覧会だけでなく美術館の建物そのものを知ることができる建築ツアー。
定期的に実施されています。
ceramicsstarでした。
下記サイトでオリジナル商品を販売しています。
よろしくお願いいたします。
minne.com
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