【デザイン】吉岡徳仁氏の世界 独自のデザイン思考
こんにちは。
ceramicsstarです。
いつの時代でも革新的な今までに見たこともない新しい発想の工業製品、道具、モノを考える人が突然現れることがある。そのひとりが吉岡徳仁氏です。彼の求めている世界とはどこにあるのだろうか考えてみました。
1967年生まれ。倉俣史朗、三宅一生のもとでデザインを学び、2000年吉岡徳仁デザイン事務所を設立。世界で最も活躍するデザイナーに与えられる、Design Miami・Designer of the Yearや、ELLE DECO International Design Awards・Designer of the Year、Milano Design Awardなどの国際的なアワードを受賞されています。国際的にも評価されている日本を代表するデザイナーでありアーティストです。Newsweek誌による「世界が尊敬する日本人100人」に選ばれています。独自の発想でモノや空間を展開する、そのような考え方はどのように生まれたのであろう。吉岡徳仁という人の作品や製品に初めて触れたときに感じました。
『吉岡徳仁の椅子』
一番最初に作品に出会ったのは六本木のAXISで開催された展示。まだ世界的には名前が知られていない頃、紙で作った広げると椅子になるというものを、初めて世に出した展示会でした。一枚の紙の椅子の断面になったものを横方向にアコーディオンのように伸ばすとハニカム構造の椅子の形状が現れてきます。網状になった椅子は自立していて、しかも強度は非常に高い。軽量且つ強靭なその椅子は真っ白で存在感を消しつつ椅子としての印象は強烈なものでした。ハニカム構造は六角形の蜜蜂の巣の形状で強度がありそして材料の量も最小限の構造体としては理に叶ったものです。すべて白色で構成されていて椅子と言う象徴的で威厳ものに対して全く逆の発想で存在感を無くすしかしながら工業製品としての椅子の機能は十分果たしています。その他には発泡剤を使った椅子があったように記憶しています。
【吉岡徳仁デザイン事務所公式サイトより】
Honey-pop | WORKS | 吉岡徳仁デザイン事務所 - TOKUJIN YOSHIOKA
■椅子を製作する際に参考にしたハニカム構造の蜜蜂の巣
『吉岡徳仁の空間』
クリスタルプリズムの教会(虹の教会)2010年・2013年が発表された頃から光やプリズムの演出や空気感を想起させる空間のプレゼンテーションが盛んに行なわれた頃、資生堂ギャラリーを訪れました。地下の展示空間に広がるのは光の多面体プリズムが屈折した空間とオルセー美術館に常設展示されているガラスのベンチ(Water Block − PRISM 2017年)が置かれた空間全体に光のプリズムのまばゆい光線と霧が掛かったようなインスタレーションです。一番興味を引いたのが彼が理化学的な検証によりいかに自分がイメージした光や空間を実現するかの追求度合いです。光を照射する機材のしくみや光源の質の探究はその完成度に現れています。
■スペクトル − プリズムから放たれる虹の光線 の詳細内容
【吉岡徳仁デザイン事務所公式サイトより】*美しい動画も掲載されています。*
吉岡徳仁 スペクトル − プリズムから放たれる虹の光線 | WORKS | 吉岡徳仁デザイン事務所 - TOKUJIN YOSHIOKA
*会場は撮影許可を得て撮影しています。
■スペクトル − プリズムから放たれる虹の光線 【資生堂ギャラリー会場より】2017年
『吉岡徳仁の試み』
直近では社会活動的な試みを行っています。世界的な新型コロナウイルスの感染拡大を受け、テンプレートに沿って切って簡単に作ることのできるフェイスシールドを考案しています。下記サイトにてテンプレートを無料配布していますので作ってみてはいかがでしょうか。
【吉岡徳仁デザイン事務所公式サイトより】
■フェイスシールド:テンプレート
また『東京2020 聖火リレートーチ』のデザインを手掛け、その素材には、東日本大震災の被災地で役目を終えた復興仮設住宅のアルミニウムが再利用されたことでも話題になっています。デザイナーとしての本来あるべき姿の時代性や社会性に配慮した活動も実践しています。
ceramicsstarでした。
プロフェッショナル 仕事の流儀 吉岡徳仁 デザイナー 暗中模索、未来創造
下記サイトでオリジナル商品を販売しています。
よろしくお願いいたします。
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