ceramicsstarブログ

陶器とガラスのオリジナル商品の販売。デザインと企画制作をやっています。商品のご紹介、好きなものなどについて書いています。

【ものづくり】富山の魅力はガラスにある 【その2】

 

 こんにちは。
ceramicsstarです。

 

仕事で富山に出張しました。その際に富山市ガラス美術館と富山ガラス工房に行ってきました。富山県は観光の振興の一貫として地場のガラス素材をとりあげて自治体を上げてのPRを実践しています。富山は30年くらいかけての街は『ガラスの街とやま』を目指してまちづくり事業をすすめたことでも有名ですね。富山市ガラス美術館の3~5階には富山市立図書館本館も併設されています。隈研吾氏のコンセプトにあるように、自然光が反射して森の中にいるような気持ちにさせてくれます。

 

 

 

 

■富山とガラス

 

富山市ガラス美術館

新国立競技場の設計をした隈研吾氏が設計担当した建物『TOYAMAキラリ』にある『富山市ガラス美術館』。御影石、アルミ、ガラスを使用した外観によるこの施設は展示空間としても魅力のある建物です。階段を中心とした回廊式の地元富山の木材のルーバー(羽根状の板)を多用した温かく開放感のある空間を演出しています。

写真では紹介できませんが、現代ガラス美術家の『デイル・チフーリ』氏の工房によるインスタレーション(空間芸術の作品)を展示しています。期間限定の企画展では様々なガラス作家を取り上げて紹介しています。

 

富山市ガラス美術館

富山市ガラス美術館 – ホームページ

 

 

 

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■建物全体がガラスのオブジェのような外観。建物外壁は周りの景色を映し出して輝く建築物です。あいにく天気が曇りに変わり清掃用のクレーンが登場してきました。

 

 

 

 

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■施設の内部は回廊式の透かし効果のある木材中心の内装材を使用しています。

天井まで見える渦巻き状のまさに異空間の内観です。

 

 

 

 

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■ATMコーナーの壁面の照明が綺麗でしたので撮影しました。

波打つ柱が美しい陰影を出しています。

 

 

 

 

 

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■観光地のひとつでもある地元のガラス素材を使ったガラス製品

富山ガラス工房と富山大学が共同研究して開発したガラス素材によるものです。

深い青緑色の透明ガラスで『越碧硝子』(こしのあおがらす)と命名しています。

 

 

 

 

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■もうひとつの地元のガラス素材を使ったガラス製品

富山ガラス工房のオリジナル開発した翡翠の廃石を含有するガラス素材によるものです。まさに翡翠を思わせる不透明ガラスで『越翡翠硝子』(こしのひすいがらす)と命名しています。

 

 

 

 

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■やはり箸置きのデザインは気になります。素材を生かしたものやレース処理をした細工を施したものまでいくつかあります。しかしガラスの箸は少し怖いな。

 

 

 

 

富山ガラス工房

転勤で大阪に住んでいたとき、ある企業が併設運営しているガラス工房の教室に通っていた時の話です。工房の窯を時間単位で借りてガラス作家を目指す男女の若者が何人かおりました。彼らの話によく出てきたのが『富山ガラス工房』。

『富山ガラス工房で学んできたらしいよ』『富山ガラス造形研究所に行こうかと思ってる』とか話をしておりました。

富山はそれくらい若手ガラス作家の憧れる聖地のような場所です。わたしが見学したのは『富山ガラス工房』。市内からバスで少し距離のある場所でした。ここには工房とガラス作家の作品や商品を販売するショップが併設され、ECサイトでも商品が充実しています。

 

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■富山ガラス工房

富山市立富山ガラス造形研究所を卒業した学生や若手のガラス作家創作できる環境として開設した施設です。地場産業のガラスを彼らが担えるよう個人や共同で利用できる工房としての多くの若者がこの場所でガラス作家として定着しています。

富山ガラス工房

 

 ■ 富山市立富山ガラス造形研究所(TIGA:Toyama Institute of Glass Art)はガラス造形制作者として有能な人材を育成する公立の学校。「ガラスの街とやま」に1991年に全国初の公立のグラスアート専門教育機関としてスタートしました。

学校案内|富山ガラス造形研究所

 

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■工房での制作の様子:広く開放的な空間でゆったり作業をしています。

箸でガラス器の形状を作成している。

 

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■工房での制作の様子:窯は比較的新しく安全に作業が行われるよう工夫されている。

竿にガラス巻きつけて溶かしている。

 

 

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■富山ガラス工房のオリジナル開発した翡翠の廃石を含有するガラス素材。

まさに翡翠を思わせる不透明ガラス『越翡翠硝子』(こしのひすいがらす)

 

 

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■透明部分と不透明分の層があり、口元の部分は混ざり合う雰囲気には微妙なグラデーションがでています。

 

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■面の切り返しの部分は繊細に表現している。

 

 

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■富山ガラス工房と富山大学が共同研究して開発したガラス素材。

深い青緑色の透明ガラスで『越碧硝子』(こしのあおがらす)

 

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■深い青と緑の混ざり合う不思議な質感で中身を見ると複雑な光の色の屈折が見えます。青い海のようなイメージのガラスです。

 

 

 

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■株式会社廣貫堂のエゴマオイルのガラスパッケージ

 

株式会社廣貫堂公式サイト

株式会社広貫堂|医薬品、医薬部外品等を製造する「広貫堂」はくすりの富山を代表する製薬会社です。

 

 


富山は見ているだけで幸せです: 行きたくなる写真集

 


素材と対話するアートとデザイン―富山県美術館開館記念展〈Part 2〉

 ceramicsstarでした。

  

 

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