戦闘モードのディレクション『石岡瑛子』
こんにちは。
ceramicsstarです。
『石岡瑛子』グラフィックデザイナー、アートディレクターであり衣裳デザイナー。仕事に信念をもち凄味さえ感じる強い女性。現在に2ヵ所で石岡瑛子の展覧会を開催しています。
#東京都現代美術館 では2つの企画展「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」「MOTアニュアル2020 透明な力たち」と、「MOTコレクション 第2期 コレクションを巻き戻す」を開催中です。(~2021年2月14日まで)ご来館前にはお客様へのご案内をご一読ください。→https://t.co/3uWVdCEd8i pic.twitter.com/QUaWg3Fp0G
— 東京都現代美術館 (@MOT_art_museum) November 26, 2020
石岡瑛子とはどんな人物か
グラフィックデザインとアートディレクション
彼女の初期の作品はやはり60年代から80年代の時代を駆け抜けた広告写真、グラフィックなど華やかなものが多いですね。80年代当時はPARCOの全盛期。ファッション界が輝いていたパワフルな時代でした。渋谷や池袋の街並みには彼女のアートディレクションによる広告看板のポスターが張られ、そのインパクトのある作品のエネルギーに圧倒された記憶があります。石岡が入社した『資生堂』勤務時代の広告、『角川文庫』,『PARCO』のポスター写真とコピー、雑誌『野生時代』の表紙やレコードジャケットのデザインなどがあります。わたしが印象に残っているのはインド、モロッコ、ケニアの奥地にてロケを敢行し撮影カメラマンはあの『藤原新也』を起用した『PARCO』キャンペーンポスターそして『マイルス・デイビス』のレコードジャケット『TUTU』。マイルスの顔のモノクロのアップ写真を使った深い憂いを称えたデザインです。
1987年 の第29回グラミー賞 最優秀アルバム・パッケージに選ばれました。
石岡瑛子のグラフィックデザインに注目。「グラフィックデザインはサバイブできるか」展がgggで開幕 https://t.co/FrRkLc7EKl
— ウェブ版美術手帖 (@bijutsutecho_) December 4, 2020
エロスさえ感じる衣裳デザイン
石岡瑛子の衣装デザインを担当した映画は数々あります。それら映画もたくさん観ました『ドラキュラ』『ザ・セル』『落下の王国』『インモータルズ -神々の戦い-』映画の完成度や好みは様々ですが衣装デザインは鮮烈でした。特に『ドラキュラ』はいままでのドラキュラ映画にはない独特の世界観と華麗なドレスが目を見張ります。1993年アカデミー賞衣装デザイン賞を受賞しました。
『ザ・セル』の連続殺人犯の深層心理の中の出てくる邪悪な創造者の衣裳の様式美などは衝撃的で一度見たら記憶に残ります。『落下の王国』も世界各国の異郷の景色も相まって衣裳が象徴的に描かれていました。石岡瑛子のギラギラした熱量を感じますよ。
斬新な舞台
演劇やオペラそして毎年斬新なサーカスで話題の『シルク・ドゥ・ソレイユ』などの衣裳を手掛けます。リヒャルト・ワーグナーの楽劇『ニーベルングの指環』などは4部完結の長時間ドラマ。ピエール・アウディ演出によるオランダ国立オペラ1998-1999年の演目はワーグナーも真っ青の音楽よりもむしろ『ファッションショー』のような衣裳が主体の演出だったようですよ。
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2つの会場での展示
73歳で亡くなるまで精力的な活動でアートディレクションから衣裳デザインの世界で活躍しました。後半は映画監督ターセム・シンの『ザ・セル』や『落下の王国』で石岡は作品の演出までかなり激しく意見していたようです。60年代の男社会だった時代を生き抜き、頂点を極めた『石岡瑛子』だからこその妥協無しの仕事だったのではと思います。
その生きざまを紹介した展覧会はこちらから
2020年11月14日(土)- 2021年2月14日(日)
休館日:月曜日(11月23日、2021年1月11日は開館)、11月24日、12月28日-2021年1月1日、1月12日
そして
前期 :広告・キャンペーン:2020年12月4日(金)-2021年1月23日(土)
後期 :グラフィック・アート:2021年2月3日(水)-2021年3月19日(金)
*冬期休館:2020年12月28日(月)-2021年1月5日(火)
ceramicsstarでした。
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