ceramicsstarブログ

陶器とガラスのオリジナル商品の販売。デザインと企画制作をやっています。商品のご紹介、好きなものなどについて書いています。

ものづくり

溶岩のような気泡のうつわ『溶岩釉』

こんにちは。ceramicsstarです。 やきものには釉薬の化学反応でユニークな表情や質感を表現できるものがあります。『溶岩釉』と言う釉薬はルーシー・リーが作品の表現に用いていました。この釉薬による焼き上がりのうつわの雰囲気は空気の泡の出方で全体の印…

工芸の街 金沢で誕生した『国立工芸館』

こんにちは ceramicsstarです。 東京国立近代美術館工芸館は惜しくも閉館。石川県に移転の計画が進められ2020年10月25日オープンしました。開館の記念展示として『国立工芸館石川移転開館記念展1』が新しく開館した『国立工芸館』で2021年1月11日まで開催さ…

モノづくりのこころとは。これからの暮らし【その2】

こんにちは。 ceramicsstarです。 12月4日渋谷ヒカリエ8Fで『LONG LIFE DESIGN-2 祈りのデザイン展』開催されています。昨日は仕事に関係するガラスと陶器の会社と展示内容をレポートしましたが、今回は特にジャンルに拘らずに気になった製品のことを書きま…

モノづくりの大切さとは。長く愛される理由【その1】

こんにちは。 ceramicsstarです。 12月4日から渋谷ヒカリエ8Fで『LONG LIFE DESIGN-2 祈りのデザイン展』が開催されています。展示内容は47都道府県の民藝的な現代のデザインとされており、先日展覧会に出かけた時の感想を書きます。 『LONG LIFE DESIGN-2 …

陶芸作家 奥田武彦さんの個展

こんにちは。ceramicsstarです。 お世話になっている方の個展に出掛けました。陶芸作家の奥田武彦さんの作品展です。その時に感じたことを書こうと思います。 *掲載写真は許可を得て撮影しています。 奥田武彦さんの作品 2つのコーナーに分けられた展示 造…

光りを映し出すやきものの図書館 前川國男の建築【その3】

こんにちは。ceramicsstarです。 東京都美術館を設計した前川國男。実はやきものを建物の外装材として多用した建築家です。神奈川県立図書館は東京都美術館と同様にやきものを外装の壁に使用しました。隣接する神奈川県立音楽堂とともに前川國男の設計による…

北欧の名作椅子にも座れる 前川國男の美術館 【その2】

こんにちは。ceramicsstarです。 東京都美術館はインテリアも素晴らしい美術館です。 株式会社前川國男建築設計事務所(現:株式会社 前川建築設計事務所)に設計委託た美術館。公園内は風致地区であることから建物の高さは15メートルに制限され、総面積の60…

永遠の様式美 前川國男の美術館 【その1】

こんにちは。ceramicsstarです。 東京都美術館は、日本初の公立美術館であり名画の企画展示はもちろんのこと日展、二科展などの公募展覧会の会場として国民のために使われ、日本の芸術の先端と言われた美術館です。 1926年当初の建物は岡田新一郎の設計。そ…

『あおもり犬』の秘密。記憶に残る『モニュメント』

こんにちは。 ceramicsstarです。 以前仕事で青森を訪れたことがあります。 建築家の青木淳氏が手掛けた『青森県立美術館』に行きました。建築の『版築』の技術で土とコンクリートを混合して壁を作ったの建物でした。青森県出身のアーティスト奈良美智氏の『…

『空気の器』はこうして出来上がった

こんにちは。ceramicsstarです。 1899年創業の紙の専門会社『竹尾』。この会社、わたしがおすすめなのは紙の加工技術や表現の幅そして台紙の完成度が高いこと。 トラフ建築設計事務所がアートディレクション&デザインした『空気の器』を製造した会社として…

【建築】上野公園に不思議なトイレが完成しました。

こんにちは。ceramicsstarです。 東京都は上野恩賜公園にて東京藝術大学と協働して、園内に「芸術の散歩道」を設け既存トイレを『上野トイレミュージアム』として改修。 2020年9月7日(月)リニューアルしました。 JR上野駅の『上野公園口』の駅前も広場と…

【展覧会Ⅲ】和巧絶佳展に最終日駆け込み入場 今トレンドのクリエイティブな作家たち

こんにちは。ceramicsstarです。 パナソニック汐留美術館にて開催されている展覧会『和巧絶佳展 令和時代の超工芸』 9月22日(火)最終日に駆け込みで間に合いました。 パナソニック汐留美術館にて開催された展覧会『和巧絶佳展 令和時代の超工芸』 現代と過去…

【絵本作家】創造性がハンパない『ショーン・タン』の絵本

こんにちは。 ceramicsstarです。 以前絵本作家の『ヨシタケシンスケ』さんがおすすめしていた作家『ショーン・タン』のことを書きます。現在横浜の『そごう美術館』にて開催されている『ショーン・タンの世界展-どこでもないどこかへ-』のことを書きます…

【陶芸】現代の先鋭的な造形を持つ備前焼の陶芸作家『隠崎隆一』

こんにちは。ceramicsstarです。 日本古来の陶磁器窯の中で、中世の時代から現在まで生産が続く代表的な6つの窯である日本の六古窯。そのひとつが備前焼。わたしが好きな現代日本の備前焼の陶芸作家『隠崎隆一』。彼は伝統工芸の備前焼の陶芸家としては異な…

【陶芸】最も尊敬するceramics artist『ハンス・コパー』

こんにちは。ceramicsstarです。 わたしが最も好きな陶芸作家『ハンス・コパー』。日本でも人気の陶芸家『ルー・シーリー』の工房に途中参加して共同制作したことは知られていますが、それ以外にはあまり多く取り上げられることがありません。セラミックスア…

【ものづくり】富山駅前で感じるガラスの街 富山【その3】

こんにちは。ceramicsstarです。 富山県はガラス素材を街の中に取り入れて、街のアイデンティティやその魅力を伝えることに力を注いでいます。『ガラスの街とやま』と言われる所以は街の中にガラスが積極的に取り入れられているからでしょう。富山駅前はさま…

【ものづくり】富山の魅力はガラスにある 【その2】

こんにちは。ceramicsstarです。 仕事で富山に出張しました。その際に富山市ガラス美術館と富山ガラス工房に行ってきました。富山県は観光の振興の一貫として地場のガラス素材をとりあげて自治体を上げてのPRを実践しています。富山は30年くらいかけての街は…

【まちづくり】富山の魅力はココにある 【その1】

こんにちは。ceramicsstarです。 仕事で富山県に出張しました。仕事が終わった後、午後の夕方に差し掛かった短い時間に駆け足で市内を巡ってみた。富山は地方創世の試みとしてガラス素材をとりあげて自治体を上げてのPRを実践しています。富山の街は最近では…

【デザイン】北欧名作椅子『カイ・クリスチャンセン』のペーパーナイフチェアを買いました。

こんにちは。ceramicsstarです。 デンマークのデザイナー『カイ・クリスチャンセン』。 彼がデザインした2人掛けのソファを2年前の夏に買いました。 『ペーパーナイフ・ソファ』のことを書きます。 ■『カイ・クリスチャンセン』の椅子のデザイン PRODUCTS オ…

【デザイン】北欧名作椅子『ハンス・J・ウェグナー』の木製家具を体験してみよう。

こんにちは。ceramicsstarです。 世界で最も多くの椅子をデザインしたと言われる『ハンス・J・ウェグナー』。 私にとっては木製の家具ならば彼の名前が一番に出てくるほどの著名且つ尊敬する職人気質のデザイナーです。生涯で500種類以上の数多くの椅子をデ…

【展覧会Ⅱ】和巧絶佳展 もうひとりのアーティストと3人の作家の好きなポイント 

こんにちは。ceramicsstarです。 パナソニック汐留美術館にて開催されている展覧会『和巧絶佳展』。 もうひとりイチオシの作家を追加して、昨日ご紹介した3人の作家好きなポイントを書きます。 『和巧絶佳展』 ■開催場所:パナソニック汐留美術館 ■会期2020…

【展覧会Ⅰ】和巧絶佳展 個人的注目の3人の作家 これからの新しい工芸 

こんにちは。ceramicsstarです。 そろそろ梅雨明け。暑い夏がやってきます。パナソニック汐留美術館にて開催されている展覧会『和巧絶佳展』。この中からわたしのイチオシの作家と作品を掲載します。 『和巧絶佳展』 ■開催場所:パナソニック汐留美術館 ■会…

【絵本作家】不思議な空気感をもつ ヨシタケシンスケ

こんにちは。 ceramicsstarです。 7月31日の朝の某テレビ局のチャンネルに初めて登場した『ヨシタケシンスケ』さん。勉強不足でこの方全く知らなかったのですが、人気絵本作家として2008年からデビューされて子どもたちやそのお母さんたちまで日本での幅広い…

【ファッション】山本寛斎 時代を駆け抜けたファッション界のトップランナー

こんにちは。ceramicsstarです。 7月27日のネットのニュース速報で世界的なファッションデザイナー・山本寛斎(やまもとかんさい)氏が7月21日、急性骨髄性白血病のため76歳で亡くなりました。今年3月に急性骨髄性白血病であることを公表し、闘病生活を送っ…

【版画】詩情豊かな銅版画 南桂子の世界

こんにちは。ceramicsstarです。 銅版画家南桂子、詩情豊かでどこか孤独感を感じる影のある南の銅版画。こころの闇のような人の心に刺さる作品をいくつか残しています。それは人をどこか危うい世界へと導いていきます。 銅版画家 南桂子 (コロナ・ブックス) …

【デザイン】吉岡徳仁氏の世界 独自のデザイン思考

こんにちは。ceramicsstarです。 いつの時代でも革新的な今までに見たこともない新しい発想の工業製品、道具、モノを考える人が突然現れることがある。そのひとりが吉岡徳仁氏です。彼の求めている世界とはどこにあるのだろうか考えてみました。 吉岡徳仁 19…

【やきもの】世界に3点しかない美しい茶碗【国宝 曜変天目茶碗】

こんにちは。ceramicsstarです。 昨日は大阪の川沿いにある薔薇の園『中之島ばら園』 話をしました。公園の川を挟んで隣接するのが大阪の青磁のやきもの宝庫と言われる『東洋陶磁美術館』。現在公開されている特別展『天目―中国黒釉の美』にちなんで曜変天目…

【陶芸】奔放なスタイルの追求『河井寛次郎』

こんにちは。ceramicsstarです。 日本民藝運動に携わった濱田庄司と行動をともにした陶芸作家『河井寛次郎』。陶芸以外にも彫刻、デザイン、書、詩、随筆などの分野でも数々の作品を残しています。今回は奔放なスタイルで陶芸界に新風を巻き起こした『河井寛…

【デザイン】世界で最も軽い椅子をデザインした『ジオ・ポンティ』はタイルも作っていた。

こんにちは。ceramicsstarです。 世界で最も軽い椅子で名を馳せた『ジオ・ポンティ』。大学生時代の椅子の実習で初めて手に触れ持ち上げました。あまりの軽さに「これ本当に座れるのか」と疑問を覚えたのは遥かに遠い昔。なんと『ジオ・ポンティ』はタイルも…

ミナ ぺルホネンの世界 デザイナー皆川明のこと

こんにちは。 ceramicsstarです。 昔から『ミナ』の愛称で知られるファッションブランド『ミナ ペルホネン』東京現代美術館の展示から巡回され、一昨日7月3日(金)、兵庫県立美術館にて『ミナ ペルホネン/皆川明 つづく』が開幕となりました。今回はデザイナ…