ceramicsstarブログ

陶器とガラスのオリジナル商品の販売。デザインと企画制作をやっています。商品のご紹介、好きなものなどについて書いています。

クリムトはやっぱり魅惑的な画家ですね。

こんにちは。 ceramicsstarです。 グスタフ・クリムトの没後100年にあたる2019年は彼の初期から晩年にかけての大作の展示が行われました。過去日本では最多となる25点の作品を目にすることができました。 もちろん私の好きな画家のひとりですから当時会場の…

【映画】『オーロラの彼方へ』過去を変えるSF映画の名作

こんにちは。ceramicsstarです。 映画『オーロラの彼方へ』ニューヨークにオーロラが降りてくる夜、無線を通じて、父親と30年後の息子が言葉を交わす。そして息子と父が家族と街を救うため奮闘するSFファンタジー。派手さはないのですが、SFファンタジーの名…

愛と死と画家 エゴン・シーレとグスタフ・クリムト

こんにちは。 ceramicsstarです。 先日ニコラス・ローグ監督の映画紹介の中でグスタフ・クリムトとエゴン・シーレの絵画が使用されていると書きました。このわたしの好きな二人の画家のことを書きます。 クリムトとシーレ 絵画のテーマの共通点 モデル:ヴァ…

音楽でも楽しめる映画は素晴らしい

こんにちは。 ceramicsstarです。 人生の中で記憶に残る音楽、年齢も経ても当時の聴いた情景が今でも蘇るような映画おの中での劇中音楽がいくつかありますね。そんな音楽のお話を。。 音楽は名盤・名曲を映画や時代に照らし合わせる イギリスカルト映画と言…

溶岩のような気泡のうつわ『溶岩釉』

こんにちは。ceramicsstarです。 やきものには釉薬の化学反応でユニークな表情や質感を表現できるものがあります。『溶岩釉』と言う釉薬はルーシー・リーが作品の表現に用いていました。この釉薬による焼き上がりのうつわの雰囲気は空気の泡の出方で全体の印…

太宰治をCGアニメーションでみる

こんにちは。ceramicsstarです。 最近のNHKのドラマは秀悦です。今回は現在も人気で自我を意識する思春期の青少年は必ず通るとも言われる文豪『太宰治』。そんな太宰の短編集の少し風変わりなドラマ。彼の小説は映画化されたりドラマ化されたりしていますね…

工芸の街 金沢で誕生した『国立工芸館』

こんにちは ceramicsstarです。 東京国立近代美術館工芸館は惜しくも閉館。石川県に移転の計画が進められ2020年10月25日オープンしました。開館の記念展示として『国立工芸館石川移転開館記念展1』が新しく開館した『国立工芸館』で2021年1月11日まで開催さ…

モノづくりのこころとは。これからの暮らし【その2】

こんにちは。 ceramicsstarです。 12月4日渋谷ヒカリエ8Fで『LONG LIFE DESIGN-2 祈りのデザイン展』開催されています。昨日は仕事に関係するガラスと陶器の会社と展示内容をレポートしましたが、今回は特にジャンルに拘らずに気になった製品のことを書きま…

モノづくりの大切さとは。長く愛される理由【その1】

こんにちは。 ceramicsstarです。 12月4日から渋谷ヒカリエ8Fで『LONG LIFE DESIGN-2 祈りのデザイン展』が開催されています。展示内容は47都道府県の民藝的な現代のデザインとされており、先日展覧会に出かけた時の感想を書きます。 『LONG LIFE DESIGN-2 …

リメイクされ続ける伝説の映画 DUNE/デューン 砂の惑星

こんにちは。 ceramicsstarです。 新型コロナウイルスの影響で、次々と大作の公開日が延期となっているなか、今年12月の目玉 アメリカでの12月18日公開予定のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督のSF映画『DUNE/デューン 砂の惑星』も2021年10月に公開延期となりまし…

【映画】『スローなブギにしてくれ』一番変わったのは役者

こんにちは。ceramicsstarです。 映画『スローなブギにしてくれ』。片岡義男の小説の映画化です。 スローなブギにしてくれ 作品情報 記憶している原作とは違う展開になんとなく納得 変わったところと変わっていないところ・一番変わったのは // リンク スロ…

【映画】『約束』萩原健一・岸恵子の不安定さと冬景色 

こんにちは。 ceramicsstarです。 1970年代映画『約束』は1972年の斎藤耕一監督による作品。萩原健一と岸恵子のあまりにも偶然の出会い。でも結局それは悲しい別れでしかない。そのことがわかっているからこそ、一時の心を通わせようとする話です。 // リン…

戦闘モードのディレクション『石岡瑛子』

こんにちは。ceramicsstarです。 『石岡瑛子』グラフィックデザイナー、アートディレクターであり衣裳デザイナー。仕事に信念をもち凄味さえ感じる強い女性。現在に2ヵ所で石岡瑛子の展覧会を開催しています。 #東京都現代美術館 では2つの企画展「石岡瑛子…

東京湾 海沿いの詩的な斎場

こんにちは。ceramicsstarです。 今日は雲ひとつない晴天。暖かな一日でした。仕事の関係で『しおかぜホール茜浜』を訪問しました。その時に感じたことを書こうと思います。 しおかぜホール茜浜 新習志野のこと 茜浜のロケーション モダンで機能的な外観 参…

陶芸作家 奥田武彦さんの個展

こんにちは。ceramicsstarです。 お世話になっている方の個展に出掛けました。陶芸作家の奥田武彦さんの作品展です。その時に感じたことを書こうと思います。 *掲載写真は許可を得て撮影しています。 奥田武彦さんの作品 2つのコーナーに分けられた展示 造…

光りを映し出すやきものの図書館 前川國男の建築【その3】

こんにちは。ceramicsstarです。 東京都美術館を設計した前川國男。実はやきものを建物の外装材として多用した建築家です。神奈川県立図書館は東京都美術館と同様にやきものを外装の壁に使用しました。隣接する神奈川県立音楽堂とともに前川國男の設計による…

北欧の名作椅子にも座れる 前川國男の美術館 【その2】

こんにちは。ceramicsstarです。 東京都美術館はインテリアも素晴らしい美術館です。 株式会社前川國男建築設計事務所(現:株式会社 前川建築設計事務所)に設計委託た美術館。公園内は風致地区であることから建物の高さは15メートルに制限され、総面積の60…

永遠の様式美 前川國男の美術館 【その1】

こんにちは。ceramicsstarです。 東京都美術館は、日本初の公立美術館であり名画の企画展示はもちろんのこと日展、二科展などの公募展覧会の会場として国民のために使われ、日本の芸術の先端と言われた美術館です。 1926年当初の建物は岡田新一郎の設計。そ…

焼いてみないとわからない酸化と還元

こんにちは。 ceramicsstarです。 やきものには『酸化焼成』と『還元焼成』と言う大きくふたつの焼成方法があります。同じ色の釉薬を使ってもこのふたつの焼成方法による焼き上がりの表情は大きく異なります。 酸化焼成と還元焼成 白い釉薬タルクマットを酸…

圧倒的に美しい白い器

こんにちは。 ceramicsstarです。 数多くのやきものの作陶の技法のひとつとして『粉引』と言う技法があります。 小さなものから大きいものまで粉引の器をいくつか作ってみました。 丼ものや麺などを盛るダイナミックな大きな器 おつまみや漬物などを盛るかわ…

【映画】『深夜食堂』(2014)昭和の人情劇場もたまには味わいたい

映画『深夜食堂』は、安倍夜郎のコミックのドラマ化の映画版です。新宿の花園の裏路地にある定食屋ではなく飯屋を舞台にした話。テレビ版は30分の短いストーリーでしたが、映画ではオムニバスで人間関係が丁寧に描かれています。『深夜食堂』(2014)につい…

小田原・箱根より『空中温泉』紅葉便り

こんにちは。ceramicsstarです。 東京のGO TOトラベルが10月1日にスタートして既に1ヵ月以上が経ちました。 今は紅葉の季節真っ盛り。木々の葉も色づき美しい景色を臨む季節が参りました。 仕事で行った箱根宮ノ下の『富士屋ホテル』、強羅の『箱根・強羅 …

花を愛でるこころ。ちいさなカワイイ花器をつくりました。

こんにちは。 ceramicsstarです。 先日、伝説の華道家・初代 池坊専好を巡る映画『花戦さ』を観ました。 映画の中で京の都の順法寺・六角堂の僧侶、池坊専好(野村萬斎)が、鴨川で行き倒れの人々に小さな野の花を手向けているシーンがあります。 野の花を愛…

ひかりで届ける医療従事者への感謝『あかりパーク2020』

こんにちは。 ceramicsstarです。 上野駅公園口駅舎も新しくなり現在ロータリーができ再度車が乗り入れ出来る様に工事中です。上野恩賜公園 噴水広場で開かれた『あかりパーク2020』の様子を書きます。 あかりパーク2020とは 環境音楽と光の演出が素晴らしい…

【映画】『ナイト・オン・ザ・プラネット』これは感じる映画

こんにちは ceramicsstarです。 映画『ナイト・オン・ザ・プラネット』は、1991年のジム・ジャームッシュ監督の映画。ロサンゼルス、ニューヨーク、パリ、ローマ、ヘルシンキ、同じ時にそれぞれの場所で客を乗せるタクシー運転手の一夜の物語、オムニバス映…

桃山時代の名品 狩野一門の作品はやはり素晴らしい

こんにちは。 ceramicsstarです。 11月1日で 特別展『桃山―天下人の100年』の前期の展覧会が終了しました。今回前期で展示される『狩野永徳』の障壁画の見どころ感想を書きます。 東京都博物館から平成館へ 狩野一門の作品はやはり素晴らしい 『桃山-天下人…

本場ドイツビールを新宿で!

こんにちは。 ceramicsstarです。 コロナ禍で夜めっきり会食も少なくなった今日この頃。 でも換気の行き届いた屋外ならば安心。10月1日からスタートしたビールのイベント『新宿BEER MARKET by OKTOBERFEST』のことを書きます。 屋外ならば安心『新宿BEER MAR…

『あおもり犬』の秘密。記憶に残る『モニュメント』

こんにちは。 ceramicsstarです。 以前仕事で青森を訪れたことがあります。 建築家の青木淳氏が手掛けた『青森県立美術館』に行きました。建築の『版築』の技術で土とコンクリートを混合して壁を作ったの建物でした。青森県出身のアーティスト奈良美智氏の『…

笠間ライフでステイホーム

こんにちは。ceramicsstarです。 関東で最も古い焼き物の産地として知られる『笠間』。秋の風物詩である『栗』の産地としても有名です。今回は焼き物の街 笠間の暮らしと食べ物について書きます。 Google Travel ■笠間稲荷神社・藤 日本三名園のひとつ偕楽園…

貴重な建物がたくさんあり、水戸市って文化的な街。【その2】

こんにちは。ceramicsstarです。 茨城県水戸市の観光スポット建築、美術館編 磯崎新が設計した『水戸芸術館』そして『中村彝アトリエ』、渋いところで『県三の丸庁舎』『有形登録文化財:水戸市水道低区配水塔』いくつかの素敵なスポットがたくさんあります…