ceramicsstarブログ

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【映画】ヒッチコック『ROPE』(ロープ)シンプルでスリリング!

こんにちはceramicsstarです。

 

人には優劣が存在し、劣っている者は生きるに値しない。

そんな身勝手な考えを正しいと信じ込み、狭い考えに囚われながら、好奇心だけで行動すれば、その先に何があるのだろう。

ヒッチコックの『ロープ』は、そこから始まり、そこで終わる映画です。

 

『ROPE』(ロープ)

 

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作品情報

制作年度 1948年

上映時間 80分

監督 アルフレッド・ヒッチコック

キャスト

・ルパート・カデル ジェームス・スチュワート
・ブランドン・ショー ジョン・ドール
・フィリップ・モーガン ファーリー・グレンジャー
・ジャケット・ウォーカー ジョアン・チャンドラー 

 

ただただ、スリリング

 

裕福な家庭の子息、ブランドンとフィリップは、ニューヨークの高級アパートで、友人デイビッドを殺めます。

その日は同じアパートでパーティが開かれる予定で、人がくることはわかっていての犯行。

というか、反抗現場にデイビッドの家族や恋人、大学教授を敢えて呼びつけて、自分たちの完全犯罪を密かに悦び、スリルを楽しむことが目的でした。

ブランドンは以前から予定していたことが、思い取りに運んだことで恍惚とし、気の弱いフィリップは現実を受け入れたくない気持ちになっている。

やがて招待客らは「デイビッドはどうして来ない」と心配し始めます。
デイビッドがどこにいるかといえば、給仕が運んできた料理が置いてある目の前の台の中なのですが……。

見ている側は、犯人がわかっているだけに、2人の嘘に付き合わされつつ、強引に仲間入りさせられた気分になっていきます。
それが愉快か不愉快かといえば圧倒的に不愉快なのですが、刑事コロンボ古畑任三郎ともいう)的な今となってはお決まりの

進行なので、いつ見破られるかを残り時間と相談しながらハラハラすることになる。
そういった意味ではなかなか楽しめる映画でした。

人は都合のよい生き物

 

計画通りに犯行を実行できた2人でしたが、パーティに出席した教授に気づかれたのではと焦り始める。
また、デイビッドの婚約者が現れて、デイビッドがいくまで待っても現れないと徐々にナーバスに。
犯人たちは、同席していた婚約者から怪しまれる言動をしてしまい、また彼らのことをよく知っていて勘の良い教授の質問に、心理的に追い詰められていきます。

酒を楽しみ、料理を食べて、会話を交わすうちに、ほんの数時間前に自分で殺めて自分で隠した場所に、デイビッドがいることを認めたくないと思うようになる、犯人2人の心の変化が繊細に描かれていました。

 

ヒッチコックの独特な撮り方 


場面はアパートの一室しか出てきません。
なので派手さはなく、ビジュアル的にはとても地味な展開です。
ただ、犯人たちの背中に周ったり、手元に寄ったりと、限られたスペースのなかでカメラは繊細に見つめています。じりじりと追い詰めて行く感じ。


パーティの翌日、2人は遠くに旅立つ予定。
けれども、だんだん周囲から怪しまれ、本人たちも挙動不審さが露呈、やがて教授にロックオンされてしまうのです。

彼らをロックオンする教授を演じるのは「アメリカの良心」といわれたジェームス・スチュワート。
犯行を暴くにはこれ以上の適任はいないかもしれないですね。

この事件は、レオポルドとロープ事件という実在の事件をモデルしていますが、実際の2人は恋人で、愛情のもつれで犯行に及んだとも囁かれているそうな。

 

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ceramicsstarでした。

 

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