ceramicsstarブログ

陶器とガラスのオリジナル商品の販売。デザインと企画制作をやっています。商品のご紹介、好きなものなどについて書いています。

【展覧会】日本全国行かずして桃山時代の見るべき名品3ポイント

 

こんにちは。
ceramicsstarです。

 

JR上野駅の『上野公園口』から上野恩賜公園内を通り噴水の前方には『国立博物館

更に斜め左手に行くと『平成館』があります。

 

f:id:ceramicsstar:20201004182951j:plain

 

■東京都国立博物館展示案内

東京国立博物館 - 展示 特別展

 

 伊東豊雄建築設計事務所の会場構成の展示による『特別展 工藝2020-自然と美のかたち-』も見たいところではありますが。

本日は今週10月6日から始まる特別展『桃山―天下人の100年』のことを書きます。

 

www.tnm.jp

 

 

 

 

 

 『桃山美術』とは

 

安土桃山時代は、1573年室町幕府滅亡から1603年江戸幕府開府の期間の30年間。

この30年間と言う短い貴重な時間、日本美術史上もっとも豪壮で華麗な『桃山美術』。

この展覧会は室町末期から江戸初期にかけての目まぐるしい時代の変化の中、ダイナミックで斬新な当時の美意識による名品が紹介されます。

 

 

 特別展『桃山―天下人の100年』

■開催場所:東京国立博物館 平成館2階

■会期2020年10月6日(火)~11月29日(日)

■住所:東京都台東区上野公園13-9

 前期は10月6日~11月1日 後期は11月3日~11月29日

 

**出品内容により8つの展示期間に分けられていますので、サイト内の『出品目録』チェックを忘れずに。**https://tsumugu.yomiuri.co.jp/momoyama2020/img/list_jp_200924.pdf

 

事前予約制(日時指定券)を導入。入場にあたってオンラインでの日時指定券の予約が必要です。

 

 

 

 

 

 

①見るべき名品  狩野永徳の屏風図

 

狩野永徳の名品』:屏風図

桃山時代狩野永徳の渾身の作 2点を今回の展示で見ることが可能となります。

東京宮内庁三の丸尚蔵館にある『唐獅子屏風図』米沢市上杉博物館にある上杉家の家宝『国宝 洛中洛外図屏風(上杉家本)』です。

残念ながら『国宝 洛中洛外図屏風(上杉家本)』:前期と『唐獅子屏風図』:後期に展示が分かれていて両方を見るには2回足を運ばなくてはなりません。

その他 重要文化財 四季花鳥図屏風(兵庫白鶴美術館)後期展示

 

狩野派一門は狩野永徳をリーダーとしてチーム制により絵の制作を行いました。

安土桃山時代 狩野永徳の時代が狩野派最高峰で屏風絵をチームで、多くの戦国大名やの注文を受けて屏風絵を制作しています。

しかも短納期。失敗や完成できなければ切腹モノ。

まさに命を削っての制作活動ですね。

 

狩野永徳の死因は『過労死』と言われていますので、『天才絵師』とは言えども過酷な労働ともいえる制作活動だったなのではと思います。

絵の構図やアイデアも斬新、そして時間が無いので筆の墨や絵の具の入れは、最小限でいかに早く仕上げるかも意識していたようですね。

 

しかしながらこの戦乱の時代ではせっかく仕上がった大作も戦火で建物と一緒に焼失したものも数多くあったようですね。

 

 

 

 

 

②見るべき名品  茶の湯で使った名品

 

千利休古田織部』:茶道具、やきもの

この時代において『茶の湯』は重要な存在。茶の湯は武将にとっては『ステイタス』だった。茶の湯は覇権を争う武将にとってはとても重要なものでした。その席での密談、名品の使用。今で考えると『名物』ひとつで国が買えるような物の価値が異常な時代。それでも彼らはそれら名品の数々を政治的に利用などもしました。

 

楽家の初代長次郎の楽茶碗:『赤楽茶碗/銘 太郎坊』『黒楽茶碗/銘 禿』

■『黄瀬戸立鼓花入/銘 旅枕』

■朝鮮の井戸茶碗 建窯の油滴天目 信楽備前、伊賀の水指など時代の名品

■志野、織部、黄瀬戸の時代の名品

千利休の弟子 戦国大名古田織部織田有楽斎蒲生氏郷茶杓 

 

 

 

 

③見るべき名品  桃山美術の到達点

 

本阿弥光悦/書 俵屋宗達/絵』:和歌巻

『俵輪宗達』とこの時代のプロデューサー的な役割の『本阿弥光悦』の合作です。『重要文化財 鶴下絵三十六歌仙和歌巻』


[書] 本阿弥光悦筆 [絵] 俵屋宗達筆 京都国立博物館 
シンプルかつ大胆に描かれた鶴の群れ抜群の構成力の宗達の絵に和歌を配置するのは、光悦のデザインセンスは素晴らしいの一言です。

 

これら以外にも甲冑具足や刀剣、武将の肖像画や書状など歴史好きにはたまらない全国各地で所蔵されている展示品が東京に終結します。

 ceramicsstarでした。

 

 

 




 

ランキングはじめました!

 


北欧雑貨ランキング

 


陶芸ランキング