【ものづくり】富山駅前で感じるガラスの街 富山【その3】
こんにちは。
ceramicsstarです。
富山県はガラス素材を街の中に取り入れて、街のアイデンティティやその魅力を伝えることに力を注いでいます。『ガラスの街とやま』と言われる所以は街の中にガラスが積極的に取り入れられているからでしょう。富山駅前はさまざまな公共物にガラスを使った仕掛けをしたり、ガラス作家の作品がさりげなく置かれています。ここ富山では街の上質なイメージづくりに対して住む人の創意工夫が感じられます。
■富山駅とガラス素材の融合
富山駅のインスタレーション
北陸新幹線富山駅の改札口から外に出て高架下の南北を繋ぐ自由通路の中央部分にあたりに行くとそれがあります。金属のようなもので覆った150mm角の四角いガラスブロックが通路床面に埋め込まれています。『フロアシャンデリア』と言う床面に埋め込まれたガラスブロックに天井から光が当たり、青から紫に色を変えて点滅するインスタレーションが設置されています。
■ガラスの床面 床面の一部が点滅して光っています。
■実際にはここを踏んで人々が行き来しています。
■表面には金属のようなものがコーティングがされています。
富山駅の路面電車発着所
右手奥には『富山駅の路面電車の発着所』があります。そして路面電車の駅舎の壁面には緑色を基調とした細長いボーダー状のタイルのようなガラスが貼られています。壁面を飾る『トランジット・ライティング・ウォール』公共の建築物の中に溶け込んでいます。
■路面電車の発着場の全景
■駅と市内中心部を結ぶ路面電車『セントラム』が入線してくるところ
右側の壁面はガラス
■路面電車は人々の通勤や通学の足として使用されています。
■『トランジット・ライティング・ウォール』のディテール。
さまざまな不透明ガラスをボーダー状に積層して貼っている。
富山の街の風景となるガラス
北陸新幹線富山駅改札口から外に出て夜の街を歩いてみるとかつての駅前から一新され非常に洗練された駅前になっています。駅舎やガラスのエレベーター、シェルターなど富山の独自性を示そうと自治体が非常に深く考えているのが伺えます。
駅前のガラス作家のアート作品でさえもひとつの街の風景となっています。
薬の瓶から始まった富山のガラス。これほどまでに街を象徴する材料として使用されているのに深く感銘を覚えました。
■ガラスと金属によるセンスある街づくり
■街の風景となるガラス
富山ガラス工房のガラス
富山市立富山ガラス造形研究所を卒業した学生や若手のガラス作家創作できる環境として開設した施設です。地場産業のガラスを彼らが担えるよう個人や共同で利用できる工房としての多くの若者がこの場所でガラス作家として定着しています。
深い青緑色の透明ガラスで『越碧硝子』(こしのあおがらす)と翡翠を思わせる不透明ガラス『越翡翠硝子』(こしのひすいがらす)のPRリーフレット
富山ガラス工房のオリジナル開発した翡翠の廃石を含有するガラス素材『越翡翠硝子』(こしのひすいがらす)を英語で紹介
富山ガラス工房で『越翡翠硝子』(こしのひすいがらす)の器を購入しました。
富山ガラス造形研究所造形学科を卒業されて富山ガラス工房に所属されている
『小林洋行』氏の作品です。
■小林洋行氏の作品紹介
作家紹介|視る。触れる。体験する。そうして、ガラスに逢う。富山ガラス工房
■マーブル調の擦りガラスのように仕上げています。
■ガラスのみこみの部分は微妙で繊細な色の混ざり方になっています。
富山ガラス工房のオリジナル開発した翡翠の廃石を含有するガラス素材。
不透明ガラスで『越翡翠硝子』(こしのひすいがらす)と言われています。
素材と対話するアートとデザイン―富山県美術館開館記念展〈Part 2〉
ceramicsstarでした。
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