ceramicsstarブログ

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溶岩のような気泡のうつわ『溶岩釉』

こんにちは。
ceramicsstarです。

やきものには釉薬の化学反応でユニークな表情や質感を表現できるものがあります。『溶岩釉』と言う釉薬ルーシー・リーが作品の表現に用いていました。この釉薬による焼き上がりのうつわの雰囲気は空気の泡の出方で全体の印象が大きく異なります。

 

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溶岩釉とは

『溶岩釉』市販のシリコンカーバイドを土や釉薬に添加すると空気の泡の様なテクスチュアがでます。市販のシリコンカーバイドを使って濃い釉薬に0.5~4%程度混ぜ合わせると書かれていたが実際はどの程度混ぜるのかは試験を行って希望の質感を出します。

釉薬を刷毛で塗る技法もざらついたテクスチュアやピンホールを発生させやすい。釉薬を重ね塗りすると空気が中に入ることが多い。

酸化焼成は窯の中に完全に燃焼できる酸素を供給して焼く状態。電気窯の場合は酸素と金属成分が結び付きやすくなる。

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2010年 国立新美術館 『ルーシー・リー展』のリーフレットより

リーフレットより左側ピンク系と中央イエローグリーンの器は『溶岩釉』によるもの。

着色剤や乳白剤と反応性が高い酸化着色剤を数グラムを黒土粘土に混入してからロクロにかけて作陶したのでしょうか。

 

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釉薬を塗り重ねて酸化焼成で焼く泡の表現

釉薬を刷毛で塗る技法は特に乾燥した生地に釉薬を塗る場合よりも、釉薬を重ね塗りするときに空気を取り込んでしまうことが多い。 

小さいピンホールは素焼きの状態のモノに埃が乗っていた場合、釉薬の濃度が高く粘性が多いと発生します。これは平均的に程よい釉薬の厚さで仕上げたい場合は難点です。 

 

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電気窯の場合、瀬戸黒釉は他の透明釉薬を重ねると空気の泡が発生して且つ器の外側に釉薬が定着しにくくなりました。沸騰した牛乳が吹きこぼれた状態となり釉薬が溶けだし泡が出て棚板にくっついて大変なことになりました。またこれは釉薬の濃度関係にもより異なります。

 

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 溶岩釉によるうつわにチェレンジしてみたい。

 

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